令和4年度 自己評価・施設関係者評価シート
学校法人 遠軽学園 認定こども園 遠軽幼稚園
1、園の教育目標
本園の園児の教育理念が「1つ1つ目的を持った保育」「子どもが主体となり、環境・遊びを通して心も身体も育む保育」とし、この理念を実現化するにあたっては目標として【げんきに ほんきで】興味のある遊びに夢中になれる子ども、相手を思いやる気持ちの持った子ども【なかよしこよし】協調性があり表現する力のある子ども【すなおなよい子】を掲げ、理念・目標に導くための環境を整え具現化に努めることを目指している。 又、保育理念は「基本的生活習慣の習得」である。主に生活面である排泄、午睡、食事、衣服の着脱等の習得を目標とし日々保育に努めている。 |
2、本年度の学校評価の具体的な目標や計画
・子ども達が主体的に活動できる保育現場になるよう努める ・学年に応じた基本的生活習慣の習得 |
3、評価項目の達成及び取り組み状況
評価項目 |
取組内容 |
自己評価 |
評価 |
園の教育課程や教育目標の具体化を図る |
① 保育、教育目標の具体化に向け子どもの実態を踏まえた重点目標を設定する ② 園の特色を踏まえた活動内容になっているか(子どもにどのような経験をさせていくか)
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子ども達が自主的に遊び込めるよう工夫したり、今の子ども達に合った指導計画に見直しながら進めていくことができている。 個別の指導計画の作成 や各担任が気になって いることを担当職員に 伝え、子どもに対して 共通理解を持った上で 保育することができて いる |
A
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幼児の発達に合った環境構成を整える |
① 子どもの発達状況を捉えた上での環境作りを工夫する ② 遊びの中から子どもの興味関心が何処にあり、どのように発展させていけるか考察していく |
*園庭の半面を土から芝に変更した。子ども達が自然物に触れたり、天然芝に変えたことで昆虫等も集まってきて興味を持っていた。また、「どんぐり、イチョウ、ななかまど、桜」の木を植樹することで花や木の実に興味を持つことができた。 *保育園部門は子どもの発達や実際の様子に合わせて環境構成を整えていくように援助していった。 *自由遊びの内容や遊ぶ環境編成、在園児に育ってほしい力と子ども達が欲している遊びを職員が構成していけるように努めていく |
A |
教師としての資質向上を図る為の取り組み |
① 研修に積極的に参加する。また調べ研修したことを職員間で報告し合う ② 子どもの状況を職員が共通理解しその場に合った対応を心掛ける |
*新型コロナウイル感 染症で対面研修をする 機会は無くなったが、 家庭を持つ保育教諭の 参加が可能になり参加 する人数が増えた。 報告の場にいない職員 には報告書を回覧する ようにして共通理解を 図った *子どもの家庭環境や 発達状況等、教職員全 員が把握できるよう伝 言板に記録し口頭報告 も怠らないよう十分に 配慮してきた。また常 に問題意識をもって事 柄に当たるよう心掛 け、対処方法も職員間 で確認しながら進めて いくようにしてきた |
A |
危機管理意識と安全生活 |
① 園内に危険な箇所や遊びがないか、活動は年齢や能力に合っているか ② 地震、火災、不審者の侵入等の際、子どもの身を守る環境整備 |
*地震、火災、不審者 の侵入等があった場合 のマニュアルを再確認 し、実際に避難がスム ーズにできるように配 慮した。改善場所があ った場合は直ちに改 善、修繕に努め、毎月 の環境整備点検はチェ ックリストを基に担当 者が再確認するように している。今年度は風 水害についてとバス事 故についての対応を確 認した。 *自然災害の避難は 「安全指導」として全 学年一斉に行っている |
A |
保育教具、教材の選定と充実を図る |
① 保育用具の研究を怠らず、保育環境の向上に必要なものを積極的に提案していく ② 自然に親しめる環境用具を職員間で検討し準備していく |
*保育園部門では、毎 日同じ環境と同じ玩具 では単調になり刺激が 足りないことが多々あ ったので、学年に応じ て興味のある手作り玩 具を作成していった。 *室内遊び・外遊びの 中で気に入った遊びを 見つけられない子や、 遊びが単調で発展があ まり見られない子には 年齢に添った保育用具 も必要であることに注 目し、職員間で検討し 新しい遊具を購入・作 成し利用できるよう環 境作りを整えてきた |
A |
子育て支援としての役割を果たす |
① 園生活の様子を伝え、子ども自身が成長できるようサポートし、保護者とコミュニケーションをとる ②子育て支援に努め、親子が楽しめる場を提供すると共に子育て相談に応じる |
*年2回の保育相談と送迎している保護者にはその日の様子を伝えてコミュニケーションをとっている *預かり保育では遠軽 町の土曜預かりのニー ズは今年度も少ない が、就労等の方も増え てきているので今後も 継続し、楽しめるよう に工夫していきたい *今年度の未就園児教室は新型コロナ感染症により、中止することが多くあった。 開催時には、たくさんの方が来園し、子育て相談も行っていた。 |
B |
4、学校評価の具体的な目標や計画の総合的な評価結果
結 果 |
理 由 |
A |
「保育理念・保育目標」「教育理念・教育目標」に向かって具体的な活動や目標を 各学年ごとに立てて計画的に進めていくようにした。今年度も実際の子ども達に合 わせた無理のない保育内容で進めていき保育教諭も子ども達も主体的に園生活を送 れた。保育内容では保育教諭の間で子どもに対する捉え方が経験年数によって違う 面はあるが、取り組むべき課題に各自が自己点検、自己評価することと幼稚園部 門、保育園部門、給食部門の3つのカテゴリーで課題に対する共通理解を深められ るよう会議を行っていくことにより、本園の目標を確認していく様子が見られた が、さらに努力する必要がある。 今後も本園の教育方針を軸に基本理念、教育保育理念、指導理念を念頭に置きなが ら更に充実した教育、保育を実践できるようにしていきたい。 四季に応じて子ども達が遊び込める保育内容や環境の設定を見直す必要がある。特 に北海道特有の秋から冬にかけては霜が降りてすぐに溶けてしまう為、外遊びがで きない。子ども達の遊びの興味・関心がどこに向いているのか、季節を取り入れた 遊びは具体的に何をしていくのか考えていかなければならない。 本園としては社会ニーズを察知しながらも遠軽町にいる保護者の方のニーズを優先 しサポートできる体制を画策していきたい。又、乳幼児の育ちを保証した人的、物 理的環境を検討整備していく必要があると考える。 各教職員が準備設定した環境に、異年齢児が自ら遊びを選択し楽しんでいく活動 と、気に入った遊びを自ら見つけ発展させていく上で職員が環境作りの援助をして いく二つの活動を今以上に充実させ、より良い活動になるよう検討する必要がある と考える。また、新たな活動を実現させる上での教材も検討する必要がある。 |
5、今後取り組むべき課題
本園の教育課程に沿った活動の検討 |
・教育課程を基本に、新しい保育環境を整えて いく ・本園の教育課程、教育目標に合った行事、活 動内容になっているかを検討し、整備してい く |
危機管理の確立 |
・幼児バスについて新たな対応策 ・幼児の安全を確保する為のマニュアル作りや 職員間での確認を徹底する |
環境整 |
・四季の自然を生かした活動の中で子どもが主体的に遊びを展開できる為の環境構成を工夫する ・自然物を利用して遊びに繋げていけるような環境づくり |
専門家としての能力、良識、義務の向上を図る |
・保育教諭としての専門知識や技能を向上させていく為に積極的に研修に参加していく (オンライン研修含む) ・自らの得意分野を確立していき、保育向上に務めていく |
育児支援 |
・未就園児の親子登園や子育て相談の継続を進めていく ・就労している親への育児支援の充実 |
6、施設関係者評価委員会の意見
1、 園の教育目標について〜「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」にある興味のある遊びに夢中になるや相手を思いやる気持ち等反映されているので今後も目標を達成できるよう今後も努めてほしい 2、 子ども達が主体的に活動できる保育現場になるように努める等〜簡潔でわかりやすい目標だと思います。 3、 評価項目の達成及び取り組み状況〜コロナ禍でも保育教諭ができること、子ども達にとってより良い環境生み出せるよう努められていると思われます。 4、 学校評価の具体的な目標や計画の総合的な評価結果〜具体的な総合評価であると思います。子ども達が求めている物・事に対し、職員同士が話し合い共通理解を持って子ども達に接していると感じ取れる内容だと思います。 5、 今後取り組むべき課題〜危機管理の確立では現在、幼児バス送迎で子どもの降ろし忘れ等が全国的 に事故として増えてきている。安全対策のマニュアルや体制について繰り返し確認してほしいと思い ます。また、「学校評価の具体的な目標や計画の総合的な評価結果」にもありましたが、今年度 は園庭を天然芝に変更する等自然物に力を入れていました。今後は子ども達に四季を感じ取れるよう な内容も取り組んでいただきたい。最後に全体を見て、教職員が園の目標に向かって達成できる よう職員が共通認識を持ち、保育・教育をされている印象を持ちました。これからも努力を惜 しまず努めていただいきたいと思います。 |
A |
十分達成される |
B |
達成されている |
C |
取り組まれているが、成果が十分でない |
D |
取り組みが不十分である |